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落ち着いた声で、魔王は言う。
「まぁ待てリーサ。ちょっと考えてみなよ」
リーサはキョトンとし、
「え…あ…はい…?」
と魔王に聞き返す。
魔王は勇者を眺めて、話した。
「あたしが来なかったら、リーサ鍵渡してたでしょ?じゃあその時点でコッチの負けは決まってたじゃん?」
宥めるような魔王の声質に、リーサはたじろぐ。
そして魔王は勇者に向かって笑って見せた。
「そーゆー訳だ。あんたらの勝ち」
…軽くそう言われ、3人は状況がイマイチ掴めなくなった。
が、とりあえず勝てたので「よっしゃー!」と叫んでハイタッチ。
…そんな訳で、何もせずに第一の砦クリアとなりました。
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