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もとは中国庶民に伝えられる娯楽文学であり、版本は複数ある。
撰者は許仲琳(キョチュウリン)とも陸西星(リクセイシン)とも。
2000年4月に亡くなられた安能務氏によれば、中国四大奇書の1つと紹介されているが、この認識は古典的なものではなく、一般的には認められていない。
原型は『商周演義』や『崑崙八仙東遊記』といった作品や、各地の民話伝承などがもとになったとされ、複数に渡る関越えの戦闘描写は『三国志演義』の影響とされている。
日本でも古くから読まれ、江戸時代に好事家が既に読んでいたと記録がある。
一般への普及は遅く、1980年代に安能務氏が講談社文庫『封神演義』(上中下)を通じて紹介されたが、原典元にしつつも彼なりの改編がかなり付け加えられた。知名度が上がり広く流布したのは、藤崎竜氏の漫画だ。
原型に近いのを読みたいのなら…日本語版、コーエーの『完訳封神演義』(上中下)とされている。
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