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逃げるって言っても、俺には、種みたいにはいかない。
だから、家の貯金とかはたいて。
家より大きく、かつ高額。
買いました。
最新鋭の飛行船。
今の時代は、飛行機よりもこっちが主流。
一定の燃料をいれてしまえば、自己プログラムが大気から勝手に補給してしまうらしい。
オタクでもないからわからない。
ゆったりとした旅ができるし。
世界公認での同盟マークもついてる品だった。
警備もごまかせる、種の安全は少なくても保証できる。
「手配書って世界中にある?」
面倒事は避けたいな。
だって逃げるってゆう表現でも男と女が一つの飛行船で暮らすわけだし。
「うん」
ああ、そうですよね。
甘くないッスよねっ
どうせ買うんだから、家具ネットつきのにしたら。
服もセットで着いてきた。
可愛いって男でも思える女の服。
「種、服着替えろよ。それって実験の時からのだろう?」
普通ってゆうのを、種は知らなかった。
まあ、知るなんてできなかったってゆう状況だったし。
解るけどさ、自分が女だって自覚は持って。
ホントに。
だって、俺は健康で現役の男。
生身の女の着替えなんて、見てたら。
ヤりたい
気づいたら、部屋のベッドに押し倒してた。
種の髪の匂いが誘いの匂いに感じる。
スタイル良し、良し。
身体があった。
「さく、ら……?」
呼ばないで、欲しいですっ
呼ぶなあー。
「服、それが良い」
種は、それを出した。
…………、萎えました。
だって、種は空気読んでくれなかった。
憎めなくて、それすらも可愛いっ
天然要素、あるでしょ。
絶対、あるよ。マジで、ホントにっ
それって言ったのは、種に初めて会った時に、俺が着てたパジャマ。
「Yシャツに……」
「………や、だ」
パジャマ握って、しゅんっとなっ、て……。
ああ、可愛い、カーワーイーイっ!!
………最初からこんな調子で、耐えられる………
のかな?
俺の弱い理性と良心。
がんばれ、がんばれ、る。
ぶっちゃけ自信ない。
だって、男の子だし
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