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その生活が当たり前になったとき。
親が部屋に入ってきて、言ったのは。
早くっ家から、町から、逃げなさいっ。
でも、私には言うわれた事よりも。
目の前にいる、入ってきた人。
それが誰かわからなかった。
誰ですかって聞いたら、何をいっているのって言うわれた。
私が知っている親とは、違った。
腫れて膨らんだ、目と本当に頭しかなくて、髪なんて一本もなかった。
そもそも、顔なんて呼べるものじゃなかった。
親は、聞かせてくれた。
今の世界地図には、湊町の名前も。
存在自体が消されていた。
どうしてって言ったら。
ここはね、世界に売られてしまったから。
ここは、病原菌を町の人に感染させて、死滅させるための町
ううん、墓場。
そして、あと数分で、本当に消されるの、だから、町から出なさい。
開けたままのドアのドアの先に、見えたのは、真っ黒な服を着て、親を打った人。
ああ、逃げなきゃいけないって思った。
あれは、危険だって。
でも、私は、手を掴まれた。
それからは、まあ色々なった。
知らない場所に連れていかれて、
言うわれた。
世界は、君によって救われる。
君にしかできないことだよ
硝子だけの部屋に入れられて、実験って色々あった。
本当に色々あった。
だから、逃げるって。
生きるって決めた。
だから、逃げる。
世界から、犯罪者にされても、生きるよ。
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