第一話

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この時間は静かなものだ、いつも学生でうるさいほどに賑わう通りが、静かなので違和感がある 「こんにちは」 俺と同じくジョギングをしている老人に、声を掛けられた 「こんにちは、こんな朝からジョギングなんて、お若いですね」 「がはっはっはっ。若い者にワシも負けられんわ」 老人は豪快に笑い、そのあとしばらく、俺と一緒にジョギングをした 「じゃあ若いの、また会えたらのお」 「はい、頑張って下さい」 老人は、俺とは違うルートで行ってしまった 「あのじーさん、隣町の人かな…元気あるよな」 感心しつつ、腕時計をみると 7時19分 「やべぇ、結構ヤバい時間だ。急げ!!」 俺は急いで家に帰る事となった
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