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シャワーを浴びてさっぱりして、台所に着くと机の上には旨そうな朝食が並んでいた
｢早く食べちゃいなさいよ。お兄ちゃんの食器と一緒に片付けたいんだから｣
｢孝士さんも毎日大変だな｣
味噌汁をズズーと啜りながら言う
孝士さんは、俺が通っていた中学の教師だ
そんな元中の先生とその妹の狩谷家に、何故俺がいるかというと…
俺の両親が問題だった
｢コラッ！なんだか表情がブラックだよ｣
俺が少し昔の事を考えていると、真知子にお玉で叩かれた
｢いてぇ!!なんだよ。てか濡れてるじゃないか！｣
｢暗い表情してる方が悪い。アンタは今は、ここの子なんだから昔の事をあんまり思い出さないでよ…｣
真知子はエプロンの裾をギュッと掴みながら、最後は声を絞り出すように言う
今日見た夢のせいか、あまり考えない事ばかり考えてしまう
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