引っ越し

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下の階に降りてみると既に宴会は始まっていた。どうやら、同級生達は隣の部屋にいるらしい。その部屋のドアを開けてみたら、お帰りなさい行人と言う声が部屋中に響いた。 実は行人は静岡県浜松市生まれである。「みんな久しぶり、元気だった?」 「元気元気。元気すぎてこの前、ボールを相手に当てたら気絶しちゃったよ」 無駄に元気なのが水沢晶である。 「晶は力の加減を知らないからな」 今、晶をバカにしたのが大崎光。字が女子っぽいのが特徴。「あ、あの~岸崎君。お、お帰りなさい」 「ただいま」 この子が、ずっと幼なじみの溝口真琴さんである。 小さい頃からずっと「まこちゃん」と呼んでいる。という感じの幼なじみに囲まれて3時間程たって、親に途中で打ち切りになった。 その後、いきなり親父に呼び出された。「なぁ行人よ。お前の名前の由来にはもう1つあるんだ」 「もう1つってなんだよ?」 「もう1つは、一生に1人の女性を愛してほしいと言う、母さんの願いでもあるんだ」 「母さんの…………」なんかしみじみしてきた。 「明日は学校だから早く寝ろよ」と一言言って、自分の寝室に入っていった。 「バカ親父が…………くだらない名前の由来なんか、今は興味ないっつうの」 と一言言って、部屋に戻った。 部屋に戻ったら行人はすぐに深い眠りに着いた。
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