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次の日 僕たちは先生に紹介され授業を受けていた。
内容は普通の学校と変わらず眠くなって来る。
ふと横を見ると颯はうつ伏せで寝息をたてていた。
放課後になったとたん僕らは女子に囲まれた。
「二人って双子なんだよね。」
「二人ともカッコイいよね~」
「はは、ありかとうね 僕が兄で颯が弟だよ。 これからよろしくね」
僕は女の子たちと話をしていたが颯は隣でうっとうしそうにしていた。
話しをしていると一人の子が急に立ち上がって
「そろそろ入れ替え時間だよ」
「風紀委員が来る前に行こう」
というと。
みんなも立ち上がって一斉に教室を出て行った。
「はぁ~ やっと静かになったぜ」
颯は大きなため息をして言った。
「まぁまぁ これも数日過ぎればなくなるから少しの辛抱だよ さぁ僕らも寮へ帰ろうよ」
僕らも教室をあとにした。
キャーーーーー!
月の寮の前は昨日のように女の子たちが出待ちをしていた。
「ピッピー 下がって前に出ないで~」
優姫ちゃんは笛を吹いてみんなを制止しようと頑張っている。
しかし女の子たちは一向におとなしくはならないでいる。
「皆さん 下がって~」
ガチャ
寮の門開いた「今日も間に合わなかった~」
門が開くと同時に女子たちはキレイに整列していた。
そしてナイト・クラスの人たちが中から出てきた。
僕たちも女の子たちの後ろから覗いていた。
すると女子たちがナイト・クラスの人たちに向かって走りだし優姫ちゃんが押されてはじき出されてしまった。
「キャッ」
「おっと」
よろけて転びそうになっていた優姫ちゃんを颯が助けた。
「ありがとうございます枢先パ‥ あれ、ゴメン颯くん 間違えちゃった」
優姫ちゃんは颯をナイト・クラスの先輩と間違えて焦っている。
「ああ 別に」
颯は無愛想に返事をしている。
するとナイト・クラスの1人がこちらへと近づいてくる。
「優姫 大丈夫?」
「はい 枢先パイ。」
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