第3章

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私たちは声の聞こえてきた方へと向かった。 そこには腰を抜かした委員長がいた。 「委員長なにしてるんですか? とっくに門限過ぎてますよ」 私が聞くと、委員長は指を指しながら答える。 「偶然、寮から出て行く2人をみかけたから、注意しようと思って追いかけて来たら、あっあそこで」 指を指した先をみると 、華月くんたちが居る。その奥には、レベルEを粛正したかのように灰が舞っていた。 「き、君たちは一体何者何だ。あの化け物は何なんだ。君たちが光ったと思ったら跡形も無く、消え去って…」 話している委員長の前に一条先パイが立つ。次の瞬間、委員長は倒れ込んだ。 「ごめんね、でももう眠っててね」 そういうと、一条先パイは委員長の額に手を当てて記憶の操作をした。 そして、華月くんたちに向き直って言葉をかける。 「このレベルEを粛正したのは、君たちなのかな」 「黙っていないで、何か言ったらどうなんだ」 藍堂先パイは、ケンカ口調で話す。 颯君が口を開いた。 「ああ、そうだよ」 「ハンターでもないのに、なんで」 架院先パイは不思議そうに尋ねる。 今度は湊都君が話し始める。 「自分の身を守っただけだよ。悪いけど詳しく説明しているヒマは無さそうだよ」 そういうと湊都君は暗闇を指す。 その先には確かに誰かいる。
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