144人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
私たちは声の聞こえてきた方へと向かった。
そこには腰を抜かした委員長がいた。
「委員長なにしてるんですか? とっくに門限過ぎてますよ」
私が聞くと、委員長は指を指しながら答える。
「偶然、寮から出て行く2人をみかけたから、注意しようと思って追いかけて来たら、あっあそこで」
指を指した先をみると
、華月くんたちが居る。その奥には、レベルEを粛正したかのように灰が舞っていた。
「き、君たちは一体何者何だ。あの化け物は何なんだ。君たちが光ったと思ったら跡形も無く、消え去って…」
話している委員長の前に一条先パイが立つ。次の瞬間、委員長は倒れ込んだ。
「ごめんね、でももう眠っててね」
そういうと、一条先パイは委員長の額に手を当てて記憶の操作をした。
そして、華月くんたちに向き直って言葉をかける。
「このレベルEを粛正したのは、君たちなのかな」
「黙っていないで、何か言ったらどうなんだ」
藍堂先パイは、ケンカ口調で話す。
颯君が口を開いた。
「ああ、そうだよ」
「ハンターでもないのに、なんで」
架院先パイは不思議そうに尋ねる。
今度は湊都君が話し始める。
「自分の身を守っただけだよ。悪いけど詳しく説明しているヒマは無さそうだよ」
そういうと湊都君は暗闇を指す。
その先には確かに誰かいる。
最初のコメントを投稿しよう!