第1章

3/8

144人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
「そこ、前に出ないで~」 そしてこの笛を吹いているのは、デイ・クラス1年の黒主優姫 この学園の風紀委員だ。 「キャー」 「ピッピー、下がって~、キャッ」 優姫は女の子たちに弾かれてしまう。それを助けたのは、 「おっと、大丈夫」 「枢先パイ、ありがとうございます」 「そんなにかしこまらないで、少し寂しいな」 そう言いながら、枢は優姫の頬に手を伸ばす。 「授業が始まりますよ。玖蘭先パイ」 その手は零によって阻止される」 「怖いね、風紀委員さん」 そういうと校舎の中へと入って行った。 「もう零 枢先パイに失礼じゃない」 「お前が奴らに好意を持つのは結構だが。わかってるだろうな」 「わかってるよ。あの人たちが、私たちとは違うってことくらい」 そうナイト・クラスのみんなは、人間ではない。彼らはヴァンパイア、私たちとは生きている世界がちがう。すきになってはいけない存在。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

144人が本棚に入れています
本棚に追加