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「だって俺には俺の都合ってもんもあるんだぜ。別に俺を好きでいるのは別にかまわないけど…」
「そんな…」
彼女はいまにも泣きそうな顔をし1人黙り込んでしまった。
ちょっ…予想以上に落ち込んでる
俺は彼女のあまりの落ち込みようにちょっと焦った。冗談のつもりだったのに
「おっおいマジになるなよ…冗談だって。そんな悲しい顔すんなよ!ホントおもしろいなお前」
「えっ…じゃ…じゃあ」
彼女の顔が笑顔に変わった。
「別にいつでもきていいぜ。ただし親が寝た後な」
「あっ…うっうん!」
そう言って彼女は泣きながら俺の胸へ抱きついてきた。
…ホント泣いたり笑ったり忙しい奴だな
まいったなーもー
「ってかお前…ちょー冷たい。幽霊だから体温低いのな」
その後も毎日彼女は俺のもとへやってくる。よっぽど嬉しいのか俺が風呂入ってるところをじーっと覗いたり、寝ている時ベッドに入ってきたりしやがる。
俺が「この変態幽霊!」と怒鳴るとなぜか笑うし。ドMなのか…
まぁしかし…なんだ?ホントのところをぶっちゃけると…
実は俺のほうがあいつ以上に嬉しかったりするんだけどね
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