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あれ…?
すると車の中に女性の人影があるのが目に入った。
「あっ…あの人」
それは私が轢いたと思っていたあの女の人だった。
「よかった…無事だったんだ」
ホッと安堵した僕は謝罪をしに車へと向かった。
「すいません!大丈夫でしたか!?」
しかし彼女に返事はない。
「怪我はありませんか…?」
ボソッ
その時彼女は何かを呟いた。
「死ねばよかったのに…」
えっ?
「死ねばよかったのに」
そう言って彼女は僕を睨み付けた。
…なっ…なんだこの人は…?いきなり何を言い出すんだ?
「いやっ…でもあなたが車の前に飛び出さなかったら僕は今ごろ死んでましたよ。結果的にあなたのおかげで僕は助かったんだ。」
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