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いい感じに話しが脱線したところで町の中にはいった。
あとは……
「まぁ、なんにしても家{うち}に帰ってからだな」
《うぁぁ~、また高速乗って十時間かぁ~》
もうウンザリとばかりにアルが口を尖らせる。
今のアルのように霊が人や物、地面などにひっついている状態“接地”はある程度力――魔力や霊力などと呼ばれるモノが必要とするが、アルはハルからバンバン汲み上げているので疲れることはない。
ハルの方も大した負担にならないのでアルの好きにさせている。
なのでアルが不満がっているのは疲れるとかそういったことではない。
退屈なのだ。
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