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『仮、彼氏と彼女』と学園祭
「『右腕に焼けるような痛みが走る。どうやら折れてしまっているようだ。
なんで、こんなに嫌われるんだろう。
……家族も、友達も、恋人も……みんな、みんな殺されてしまった。
走馬燈とでも言うのだろうか、小さい頃の記憶がよみがえってくる。
「次に生まれてくるならバラがいいな」
母の膝の上でふっと出た言葉。
「なぜ?」
クスクスと笑う母の声が聞こえる。寝ぼけていると思ったらしい。
「だって……みんなに愛してもらえるじゃない」』
by人間に殺されかけて棚の後ろに逃げ込んだゴキブリ
……って言う話があってですね?」
「もう俺ごきぶりを殺せないようっ!」
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