399人が本棚に入れています
本棚に追加
痛いのやなのっ!
右手……動くね。ものっそい痛いけど一応動くね。
指先が起動したばかりのロボットみたいにぎくしゃくしてるけど。
「おい陽人。お前のせいで俺が疑われただろうが……汚い脳漿ぶちまけろ」
陽人の横腹を殴った時も使った木刀で頭を力一杯殴りつけてやりました。
「お前にそんな本あげた記憶が無……頭が……頭がぁぁぁぁぁ!」
陽人が頭を押さえながらフローリングの上を転がり回る。
ああ、キモチイイんだね☆
あと梨花に誤解されるような事言うのやめなさい。
諸悪の権現は俺では無くお前だ。
……ふふっ……見つけたぞ……世界の歪みを……。
「ふははははは!! 無駄無駄無駄無駄ァァッ! 諦めて汚い脳漿ぶちまけて死にかけの魚みたいにビクンビクンなってこの世から散れェェェ! 抱きしめたいな!ガンダムゥゥゥ!!」
なんか言語がおかしくなってきたな……陽人ウイルスが……感染!?
とか考えながら暴走中だった俺は再び梨花に右肘をねじ切られそうになりました。
暴力はよくないよ。ウン。
巡り巡って自分の所に戻ってくるからね。
陽人泣いてるね。
俺涙目だね。
梨花ものっそい怒ってるね。
「ねえ豊くん……?」
俺には優しい言葉で話しかけてきた梨花の後ろに般若が見えるよ。
サヨナラ現世。
「さっき抱きしめたいなとか言ってたけど誰の事なのかな……?」
ガンダムですけど。
陽人なんかに抱きつきたくないです。
最初のコメントを投稿しよう!