転校生のある意味ブレイブストーリー

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無駄に長い校長&理事長の話が終わり、転校生の紹介に移っていった。 余談だが校長とかが話し終わった後の起立、礼、着席、起立とかってやらなくて良いと思うんだ。 貧弱な足腰だったらゴキャっと逝くぞ。 転校生は全員一年生の男子一人女子三人。 いつも通りマイクを持った教頭がキャッホォォォォォッッッ! 盛り上がってるかァ!? 俺は今すぐ脱ぎたいほど盛り上がってるYO!! とか言う呪文を唱え、ハイテンションと言う名の魔法を使用しやがりましてマンモス級進学校生徒ほぼ全員の心を掴み、場の空気を過剰に盛り上げはじめた。 若干引き気味の転校生が一人、また一人と自己紹介を終え、一部の生徒から質問を浴びせかけられている中、教頭がシャツを脱ぎ、ビール腹な上半身をさらけ出して最後の女の子の元へ向かっている。 ……あの教頭なんで捕まらないんだろうか。 教頭が女の子にマイクを差し出すと、何を思ったのか女の子は教頭からマイクを奪い取り、一度深呼吸して、大声で発言しやがった。 「朝霧遥です! ただの人間には興味ありません! この中に同人誌好き、腐女子、BL萌え、オタクがいたら、あたしのところに来なさい!! ……以上です。」 大声+マイク最大音量=超音波。 俺を含め生徒全員は女の子から発せられた超音波で耳をヤられて苦しんでいる。 少し放心状態だった教頭が女の子からマイクを取り上げ、転校生の紹介を無理矢理終わらせて始業式事態を強制終了、問答無用で生徒を教室に戻し始めた。
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