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教室に戻る道すがら転校生のあの子可愛かったよねーとかグダグダ話し、教室に着いたら着いたで担任のオカマが始業式関係の話の合間に男子のヘソチラはムラムラしてくるだとか色白も好みだが日焼けも大好きなのっ! みたいな変態チックな好みを暴露してからHRが終わり、一ヶ月放置されていた教室を掃除し、夏休み明け初日の学校が終わった。
いつも通り梨花と帰ろうと北門に向かっていると陽人が近寄ってきた。
「俺も一緒に帰りたいな……? ていうか俺達友達だろ……? 一緒に帰ろうぜ……?」
野生の陽人が仲間になりたそうにこちらを見ている。
選択肢
仲間にする
断る
殴る
そもそも陽人って誰ですか
→え? 友達じゃなくて下僕だろ?
「お前もしかして……俺とお前が友達だと思ってるのか? 俺は使う側。お前は尽くす側だ。勘違いするなよ下僕」
「……下僕で良いんで一緒に帰らせてください……一人で帰るのは寂しいし女の子と一緒に帰りたいんだよォォォォォォォォォ! スカートの中身をチラリとでも見たいんだァァァァ!!」
目から涙を垂れ流したモテない男の悲痛な叫びが俺の心に突き刺さりました。
なんか複数な意味で可哀想な奴だなコイツ。
「俺と梨花の知り合いだと思われない程度に10、20m位離れてならついてくる事を許してやろう」
「ねえねえ豊くん? それはちょっと酷いよ。ボクは2m位でいいと思うな」
あ、結局は少し離れて歩きやがれこのヤローって感じなんですね。
「……ありがたき幸せでござるぅぅぅ! 一生ついていきます梨花様ッッ!!」
土下座風に頭を地面にこすりつけながら陽人が言い切った。
なんか凄く陽人が可哀想になった。可哀想だから今日は遊んでやるか。
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