会議と友人 ~かなとおれたちのかんけい~

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皮肉っぽく呟いてやったが、よくよく考えると俺はホーセイよりも授業に出ていない。彼の代返が無かったのなら、おそらく今頃、藤村達と学年が1つ違っただろう。 そんなことを考えていた合間に、手の上に邪気を感じるような計画書を乗せられていた。 「最高傑作だ、吟味してくれ」 ホーセイが、両手を合わせて懇願するが嫌な予感しかしなかった。むしろこの暴走魔がまともな思考を持って計画を立てているはずがないと、半ば確信的な疑念さえも沸いていたくらいだ。 だが、それでも俺は見るものを恐怖と鳥肌の渦中へと突き落とす厨二病ノートを見ざるをえなかった。 なぜ? 彼を止めるだけの常識を持ち合わせているのは不肖の俺以外にはいないからだ。 計画書を一目見た瞬間、俺の人生全体を真っ暗闇が包んだような気分になった。 『兵隊さん喫茶~陣中~の計画書♪』 ―俺より年上の男が‥‥♪マーク‥‥だとっ‥‥!?―
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