『明日頑張ればいいや』

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時間は5時 刻一刻と針が進む反面、僕の仕事は目標を失ったサラリーマンの足取り並の速さで進んでいた つまり、まだ仕事が残ってる 「この様子だと残業かな?」 現状の不満が口からこぼれる 今日は娘の誕生日だ。早く帰ってやらなきゃ だが、このままでは確実に娘の誕生会なんて間に合わない 「ほ~らケーキ買ってきたぞ~」 「わ~い!パパありがとー!!お礼のキッス!チュッ!!」 「ムフッ」 なんてやりとりは先ず出来ない。ここらでどうにかしないと・・・そう思考を巡らす その時だった 社長が僕を含めた五人に召集をかけたのだ 五人が何だなんだと鼠の群れかの如く社長の元に寄ると、手早く社長は本題へと移した 「今日は私の誕生日なんだが・・・」 知らねぇよ なんて娘の誕生会開く前に社長の誕生会開かなきゃならないのだ ピエロもいいところだ 「ほ~らケーキ買って来ましたよ社長~!!」 「わ~いありがと~!!お礼のキッス!!チュッ!!」 「ムフッ!」 いやいやいや!! おかしい!こればかりはおかしい!! なんて考えてたら 「社長! お菓子を上げます!」 一人の男が高そうな箱を取り出しそれを社長に見せた 「おお・・・ありがとう」 大事そうにそれを抱える社長とそれではと優雅に去っていく男。 あ、どさくさに紛れて帰りやがった。汚いぞ、お前も仕事残ってるだろ いや待て、これはチャンスではないか? 社長が気に入るプレゼントを渡せば紛れて帰れる! 「社長!!僕からもおまんじゅうを!!」 「もたれるからいらん」 たまたま持ち合わせていたまんじゅうを見事にごみ箱に捨てられた 何様だコイツ いらねぇなら返せよ
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