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「社長! 俺は感謝の意を込めて手紙を書きます!」
て、手紙だと!!
馬鹿な・・・そんな手があったなんて・・・・・・!!
知恵の輪を力で無理矢理外すという的外れな提案と同格だ!!
余りにも無謀で馬鹿がやる行為だ!!
一人の男が書き終わった手紙と入ってると思われる封筒を社長に渡す
大丈夫・・・。これは通らない!!
しかし男の目は諦めていなかった。
くっ・・・! 何か手があると言うのかコイツは・・・!!
社長が一通り手紙を見終えると内容に感動したのか涙をホロリホロリと流す社長。
「有難う木村!」
「社長・・・楽しくやってください」
そう木村は鞄を持って扉からでていった
これで僕含めて残り三人・・・。
街角でパンくわえた少女とぶつかる並のベタな流れだ。
それにしても木村とか言う奴どんな手を使ったんだ
ふと机の上にある木村の手紙をのぞき見してみた。
なにぃ!? 手紙にメアドが記入してあるだと!?
更にその横には美女の写真が貼付けてある!!
ぬかりがねぇ!!
彼女居ない歴が年齢とまるまる変わらない社長のドツボをついて来やがる!!
木村・・・恐ろしい男だ。
平気で知り合いの女をハゲ頭の社長に引き渡すと行為がおそろしすぎるぜ木村。
しかしこうなったら僕もやるしかない!!
「社長!僕も手紙を!!」
「いらん」
僕の手紙を綺麗に破り裂いてく社長
ついでに僕の心も破り裂いてった
止めはシュレッダーかけやがった
みるみる素麺になってく僕の手紙
社長死ねよ
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