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俺に向かい「もしもし~!!」とか「ヤッホー!!」とか言いながら両手をブンブン振る茂流、通称シゲを無視しまくって部屋の中に戻ろうとした俺だが、刹那
もうひとつの窓が開き、そこから寝ていたらしくウトウトしながら目をこする可愛らしい女の子が顔を出す
「……ん~…レン…君?」
俺はその女の子を見て「よっ」と片手を少し挙げる
女の子は自分の部屋の目覚まし時計を確認すると俺を見てシゲを見てもう一度視線を俺に合わせると寝ぼけた声のまま呟く
「まだ2時…だよ?……」
「ああ、そうだな…最近あんま眠くならないんだ」
女の子はふわぁ~と可愛らしく欠伸すると、少し頬を染めてから枕で顔を隠す
「起こしちゃって悪い、最近俺に取り憑いたたちの悪い悪霊が五月蝿くってな…口癖は黄昏仙人だ…」
俺が女の子にそう言って謝罪するとシゲはさらに身を乗り出して言い放つ
「誰が悪霊か!!それが毎日仲良く連んでる大親友にかける言葉ですかっ!!」
「……すまん、また悪霊が何やらほざいているようだ…全く困ったもんだよな、明日にはトイレに流しておくから今日だけ我慢してくれるか?」
女の子は枕の横から少しだけ顔を見せると一度こくりと頷く
「レン君が…言うなら…」
…………
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