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「レン君」
俺の目覚ましがその可愛らしい声で呼びかけてくる…てか…
「あれ、もう朝か?」
ヒナは俺にゆっくりと近付いてくると俺の正面に立ちふさがり真っ直ぐ俺の目を見つめてくる
「…はよ、今日はちゃんと起きれたみたいだな…良かった」
「…………………」
ヒナは俺の目をじっと見たまま微動だにしない、彼女は背が低い、なので彼女と向かい合うとどうしても上目遣いされてしまうわけだ……
「……いや、そ…その……そんな目で見るなよ?」
俺が照れ隠ししながら視線をヒナから逸らすと「見て…」と頬を赤らめて発言してくる
不覚にも少しドキドキしてしまったのは内緒だ、時に雛姫さん…今日はやけに積極的じゃないか?
「レン君…」
彼女はさらに頬を真っ赤にさせると小さな声で俺に向かい訴えてくる、ような目で誘惑してくる
「き、気は確かか?お前本当にヒナか?何かキャラ違うぞ!?」
もしかして悪霊に取り付かれ…
「瞑って」
「………は??」
「目を瞑って…私がいいって言うまで開けちゃダメ…だよ?」
「…えっ…いや…その……まだ心の準備が…ちょっ…おまっ…待てって……」
少しずつ近付いてくる彼女、俺は心の準備も出来ぬままぐっと目を瞑る……
そして…………
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