第一章(新学期)

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チュンチュンチュンチュン…… (小鳥のさえずり) 「……………」 ま、夢オチですが何か? 朝目覚めた俺は先程の映像を脳内リプレイしてみる、やっぱ雛姫はこんな積極的じゃないよ…気付けよ自分 まさかそんな夢は見ないだろうと思っていた心の隙を突かれ、やられた感ビンビンのこの込み上げる恥ずかしさはいったいどうしてくれよう…… 何となく、シゲを殴りたい だがそこでシゲを殴ってしまえば紳士な俺のイメージが崩れてしまう、あくまで俺は優しいジェントルマンを貫く予定なので堪えるしかない ベッドから起きた俺は高校の制服に着替え、携帯と財布をズボンに突っ込むと二階の俺の部屋を出て階段を降りていく 我が家は全くの静寂で家の中だというのに小鳥のさえずりしか聞こえてこない それもそのはずだ、俺の両親は現在海外でバカンス中、仕事をサボり息子をほっぽっといてバカンスとは…いい頭していると毎度思うが…… うち、何故か金には困ったこと無いんだよな…父さんいったいどんな仕事してんだ?…まぁ、そんなこと興味無いけどね 米に味噌汁に目玉焼きというまれにみるナチュラル朝食を食べ終えた俺は学校の支度に取りかかる
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