一日目:通学路

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電車で相当な時間を足止めされたため、既に授業に間に合わないのは確定だった。 同じく足止めされた奴等が、電車を降りるとすぐさま駆け出していったのに対し、俺はのんびりしていた。 おかげで、今日の通学路は閑散としていた。中途半端な時間帯はこうも人がいないものだな。 などと、いつもと違う町並みに目を逸らしている場合ではない。そろそろ同行者の機嫌を直さなければ…… 「だからー、悪かったって言ってるっしょ、輝欄!」
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