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「俺だって心苦しかったっしょ……。だけど……これだけは信じてほしいっしょ! 俺は輝欄のことを第一に考えて、行動したんだっしょ!」
えっ!? と輝欄の顔が驚愕へと変わる。
それだけ俺の言い方は真に迫るものがあった。
「悪者扱いにされたことはさっき説明したとおりっしょ。だから俺は輝欄を巻き込みたくなかった……だから、断腸の思いで一人で車両を後にしたんだっしょ!!!」
輝欄は声もあげられない程に感極まっていた。たぶん。
ここまで堂々と嘘を付ける自分に感心した。
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