一日目:通学路

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ただ、人気がないとはいえ往来の真ん中で、兎のように飛び跳ねる輝欄にはもっと感心した。 さらに、跳ねる反動を使って、俺へと飛び付いてくる!! 襲われる! という考えがよぎったが杞憂になった。 輝欄は喜びをあらわにし抱き付いてきたのだ。そのまま、俺の耳元で喚き散らす。 「嬉しいよぉ!! 青田んがそんなに私のこと考えてくれてるなんてぇ!!」 当たり前だろっしょ、と頭を撫でてやる俺。白々しい言葉とは裏腹に俺は輝欄の将来を心配していた……
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