一日目:駅(朝)

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俺の尻に手が添えられていた。 俺は、電車が混んでいるからといって、自分の尻を撫でなでする嗜好は持ち合わせていない。 隣で立ったまま眠りこけている輝欄(きらん)の手でもない。 とすれば、赤の他人による行為となるが、正直気持ち悪くて仕方がない。 さて、電車という閉鎖空間のため、偶然の可能性も考慮して黙っていた。が、あまりに扇情的な動きになってきたのでここらでお仕置タイムといこうか。 相手を確認せず、尻に添えられている手を後ろ手に掴む。
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