一日目:教室(休憩時間)

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これ以上の滞在は迷惑がかかると思ったのか、茜は立ち上がる。 「まあ、相談者は私ではない。どう? 放課後にでも聞いてくれないかしら?」 やはりそうきたか。 俺は一瞬だけ考える素振りを見せ…… 「仕方ない、分かったっしょ」 何だかんだ言っても答えは最初からそれしかない。つまり…… 「そうこなくてはね。じゃあ、よろしくね、お人好し君」 茜の言う通り、俺はお人好しなのだ。別に他人のことなどどうでもいいと思いつつも、頼ってこられると断れない。 ただ、茜に断言されるのはしゃくなので一矢報いておく。
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