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スリ男はジタバタともがき、逃げ出そうとする。しかし、いかんせん、電車の中は殆ど動きが取れない程混んでいる。無駄に周りの人に迷惑をかけないでほしいのだが……
「暴れるなっしょ! お前が財布を盗んだのは分かっているっしょ!」
怒鳴りつけてやると、スリ男の顔が青くなっていく。
「こ、こ、これは……落ちてたのよ~う!!」
逆ギレされ、あろうことか、俺の財布を床に落としやがった。
「な、何するっしょ……」
慌ててしゃがんだ俺を待っていたのは財布ではなく膝蹴りだった!
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