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「よし、じゃあもう電話切っても大丈夫だよね」
『あ、まってゆーとくん』
電話を切ろうとした時、やまちゃんによって止められた。
(いつもなら、ちゃんと起きた事を確認したら、電話を切って終わりなのに…)
「どうしたの?」
『あの…毎日ありがとね。ゆーとくん』
少し照れくさそうに、今日一番の優しげな声で、やまちゃんはそう言った
(きっと電話の先で、彼は得意の天使みたいな笑顔なんだろうな)
やまちゃんのその発言に、少しびっくりしてしまったけれども、いつの間にかそんな思考は遠退いて自然と笑顔になっていた
(あぁ、何でそんなに君は可愛いんだろう)
「どういたしまして。」
やまちゃんにお礼を言われただけなのに、何だか、今日はいつも以上に頑張れそうな気がした
(君の寝起きの声を聞けるのは、僕だけの特権)
。
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