2、運命の出会いですっ!

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その声はもちろん、例の桃から聞こえてきます。 「貴様……ただの人間ではないな?」 それを聞いた幸絵はふんっ、と鼻を鳴らします。 「おばさんになったら、誰でも避けられるわ――あんたの攻撃より、ゴキブリの方がまだ速いもの」 「なるほど……興味深い――」 言うと同時に桃からはさらに触手が伸び、やがて触手だらけのモンスターになってしまいました。 最初のピンク色が全て隠れ、今や黒い触手がうねうねと蠢く気持ちの悪い物体と化した桃でしたが、幸絵は驚くそぶりも見せません。 代わりに、小さなため息を一つ。 「あんた、「鬼」ね」
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