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「鬼」がそう唱えるや否や、「鬼」と幸絵、さらにはその周り全てが、虹色に輝く空間によって包み込まれてしまいました。
「食らえ!」
「鬼」は触手を伸ばし、幸絵を貫こうとします。
しかし、正面から真っすぐ飛んでくるその攻撃を、幸絵が避けられないハズがありません。
幸絵が余裕を持って回避し、さらに「鬼」へ向かって一歩踏み出した、その時でした
「――!」
幸絵は身体が勝手に反応し、とっさにその場にしゃがみ込みました。
その瞬間、幸絵の左肩を背後から触手が通り抜け、そして痛みが走ります。
「なるほど。これも避けるか――」
「鬼」が、感心した様に言いました。
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