ピーチストーリー

２、運命の出会いですっ！

幸絵が声のした背後に振り向くと――

そこにも、「鬼」が触手をうねうねさせていました。

――いや、そこだけではありません。

気付けば、幸絵は周りを何十もの「鬼」で囲まれているのです。

もちろん、その全てが例の「触手うにうに」です。

しかし、そんな絶望的な状況にも関わらず、幸絵は、

「ふんっ！」

と鼻を鳴らしました。