4、譲れないモノですっ!

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「よう五里川――!」 「ウホッ?」 名前を呼ばれた五里川は、声のした方を向きました。 そこには、グラサンを掛けた桃太郎と、光の姿が。 桃太郎は近付きながら、話掛けます。 「久しぶりじゃねぇか。――なんだ、シマに入るんなら一言言ってくれりゃあいいのに……」 「シマ」という単語にドキリ、と反応したしまぱん好きの鈴木の隣で、五里川は言います。 「ドホホッ!――言う必要があるか?ここは今日から俺達のシマなのに?」 「てめぇ!」 前に出ようとする光を、桃太郎は制しました。 「ハッ……。何言ってやがる?ここは今も昔も俺達のシマだが?」 桃太郎は嘲笑う様に言います。 「やっぱりよぉ……伊吹風子の良さが分かんねぇヤツは、世の中の事すら何にも分かんねぇみてぇだな!」 「ウホ……?」 五里川の纏っていた空気が、変わります。
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