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「え……?えぇぇぇっ!?すすすす……、好きって、ど、どういうこと!?」
ありゃりゃ……。
どうやら万里ねぇは真に受けちゃったっぽいな……。
とりあえず弁解しないとな。
「あ、あのねぇ……、俺が万里ねぇに言った好きってのは、身内としての好きであって……。べ、別に俺は万里ねぇを一人の女性として好きって言ったわけじゃないからね?小さい子供がお父さんやお母さんによく言う好きと一緒みたいなものだからね?OK?」
「へっ?ち、違うの?」
「うん。違うよ。ごめん。驚かせちゃった?」
「…う、うん。け、結構びっくりしたよ……」
ふぅ。
なんとか万里ねぇは落ち着いたみたいだね。
今度から、万里ねぇに向かっていたずらに「好き」っ言うのはよそう……。
次に言うときは、俺が万里ねぇを本当に好きになっ……。
ん?
本当になんだろ……?
今俺変なこと言っちゃったな……。
いかんいかん。
「そういえば、あの時万里ねぇがお茶をひっくり返しちゃったから、俺がもう一度注ぎ直したんだよね。だから、改めて、一緒に飲んでゆっくり話そうぜ?」
「あ……。そ、そういえばそうだったね。じ、じゃあ、行こうか」
「おぅ!」
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