第一話Side-N 従姉妹は内気さん!?

10/17
前へ
/192ページ
次へ
ただ今の状況。 俺と万里ねぇは向かい合わせに座っている。 そして……、何故か会話がない……。 き、気まずい……。 とりあえず、何か話題を出さなきゃな……。 「あ、あのさ、万里ねぇ。最近大学はどう?楽しい?」 まずは定番の質問から。 「う、うん。楽しいよ……」 …………。 会話終了。 えっ?終わり? いやいや、もっと具体的に聞かないと。 「べ、勉強とかはどうなんよ?名門なんだから、難しいっしょ?」 「う、うん。む、難しいよ……」 …………。 再び会話終了。 ちょ、また終わり!? もうちょっと何か話すことがあるっしょ? つ、次の質問行こうか……。 「お、叔父さんや叔母さんはどう?元気?」 「う、うん。お父さんもお母さんもいつも仕事で忙しいけど、家にいるときは私がよくお母さんと一緒にご飯を作ったりするよ……!」 ご、ご飯……? 確か万里ねぇって、料理下手なんじゃ……? 俺は一度食べたことあるが、万里ねぇには悪いが……、あれはちょっと……。 「た、例えば、万里ねぇは何を作ったりするの?」
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

98人が本棚に入れています
本棚に追加