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それから、俺は万里ねぇとさらにいろいろ話していた。
俺の学校のこと。
俺の家族のこと。
勉強のこと。
互いのこと。
万里ねぇとこんなに楽しく話したのは久しぶりだな。
そして、気がついたら夕方になっていた。
万里ねぇは夕食の準備を始めた。
「じ、じゃあ、私は今から夕食の準備をするね」
「あ、俺も手伝うよ」
「ほんと!?だ、だったら、野菜を切るの手伝って」
「あいよ!」
俺は万里ねぇに言われたように、台所に並べられた野菜を切りはじめた。
俺にだって、大きなことは出来ないけど、野菜の切ったりする小さいことぐらいは出来るさ!
…くはっ!
玉葱が目に染みます!
な、涙がぁ……。
「く、国世くん!?だ、大丈夫?」
「平気平気。玉葱切ってるときによくあることさ!」
「な、ならいいけど……。む、無理しないでね……」
「りょーかい!」
よし、あとちょっとで全部切り終わるな。
ちゃっちゃと終わらすぜ!
…………よし終わり!
「万里ねぇ!野菜切るの終わったよ!」
「わぁっ!あ、ありがとう!あとは私がやるから、国世くんはゆっくりしていていいよ」
「はーい」
俺は万里ねぇに言われた通りに、リビングでゆっくりした。
…ん?
万里ねぇに任せていいのか?
今日のメニューはクリームシチュー。
頼むから、黒ームシチューにはならないでよ……。
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