第一話Side-N 従姉妹は内気さん!?

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…まさか、それが現実になるなんて、俺は予想も……してた。 俺の前にあるのは、万里ねぇが作った、クリームシチュー……ではなく、真っ黒な黒ームシチュー。 何をどうしたらこんなものができるの!? 万里ねぇはある意味凄い人かもしれないな……。 「き、今日は国世くんが来てくれたから、い、いつもより頑張ってクリームシチューを作ってみたの……。た、食べてみて!」 「う、うん……。いただきまーす!」 スプーンで掬ってみる。 …あれ?俺が切った野菜は何処へ? てか、これシチューじゃなくてスープみたいなんですけど……。 く、黒スープ?イカスミなの? 俺はおそるおそる黒スープを飲んでみた。 …………。 「お、おいしいよ!万里ねぇ!すげぇよ!」 「ひゃっ!?き、急に叫ばないでよ……。び、びっくりしたよ……」 「ご、ごめん。おいしかったもんでつい……」 確かに万里ねぇの黒スープ、いや、クリームシチューは美味しかった。 もう一口飲んでみる。 …………。 …あ、あれ……? 味が……しない……? どうやら俺は一時的に舌が麻痺したようだ。 そのことがバレないように、俺はすぐにシチューを完食させた。
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