第一話Side-N 従姉妹は内気さん!?

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「はぁ……。今から万里ねぇの所に行くんか……。元気してっかなぁ……」 俺、野口国世! 亜芽位高校の1年生。 俺は今、電車に乗っている。 俺の従姉である万里ねぇ、野口万里那に会いに行くためにさ。 従姉だから、年上好きの俺にはいいと思ってるだろ? 実は、それが違うんだな……。 別に身内だからってわけじゃないよ? 性格が……な……。 「次は~内川~、次は~内川~」 お、目的の駅に到着~。 駅を出れば、万里ねぇの家はすぐそこだな。 えーと、野口野口……っと……。 ……あった! 俺は万里ねぇの家のインターホンを押した。 ピンポーン。 …………。 ……反応がないな。 おっかしいなぁ~……。 今日は遊びに行くよって連絡した筈なんだけどなぁ……。 ……そうだ。 叔母さんが出かけていても、万里ねぇは家に居るってパターンかもしれないな……。 もう一度インターホンを押してみた。 ピンポーン。 「……す……。………ます………」 微かに声が聞こえた。 万里ねぇは居るな。 玄関に! 俺は鍵が開いていることを想定して、扉を開けた。 ガチャ。 開いてた。 無用心なのか、俺を迎えるためなのか……。 そして、俺の目の前には万里ねぇがいた。
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