第一話Side-N 従姉妹は内気さん!?

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「ひゃあっ!」 俺を見ての第一声が未だに叫び声なのは、変わらないのか……。 悲しいなぁ……。 「よ、よぉ。万里ねぇ。遊びに来たぜ」 「あ……、く、国世くん……。お、驚かせてごめんね……」 「いんや。もう慣れっこだから大丈夫だよ、万里ねぇ」 このちょっとおどおどしてる、俺よりも小柄な女の子が、野口万里那。 俺の父さんの妹の娘。 簡単に言うと、俺の従姉だ。 俺の大好きな年上の女性……なんだけど、性格がこんなんだから、俺はちょっと会いに行きたくなかったんだよなぁ……。 俺的には、やっぱり元気な人がいいんだよな。 まぁ、別に万里ねぇは可愛いからいいんだけどね。 「えーと、立ち話もあれだから、そ、その……、入ってきて」 「おぅ。では、おっじゃまっしまーす!」 しーん……。 …静かだからなんか調子狂うなぁ……。 てか、やっぱり叔父さんと叔母さんは出掛けてるのかな……。 いたら、もっとゆったりできるんだけど……。 万里ねぇだけだと、なんか気まずいなぁ……。 「あのー、ま、万里ねぇ?」 「な、何?」 「叔父さんと叔母さんは?」 「お、お父さんとお母さんは、今ちょっと出掛けてるよ……。夜までは帰ってこないらしい……」 なるほどね。 万里ねぇを退屈させないために、俺を呼んだってわけか。 俺は万里ねぇの後ろをついて行って、リビングに着いた。
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