第一話Side-N 従姉妹は内気さん!?

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「じゃ、じゃあ、お茶持ってくるから、そ、そこに座ってゆっくりしていてね……」 「はいはーい」 そう言って、万里ねぇはキッチンの方へ行った。 俺はとりあえず周りを見渡してみた。 前に来た時と全然変わってないなぁ……。 子供の時の写真がまだ飾ってあるし。 あの時は、万里ねぇの方が大きかったんだな。 今は俺の方が大きいけど。 そーんな感じで、懐かしんでたら、向こうからお盆を持った万里ねぇがやってきた。 「ちょ、ちょっと待っててね……。い、今持ってくからね……」 …って! ま、万里ねぇの手がめっちゃプルプルしてる! 「万里ねぇ、大丈夫か?なんか辛そうだけど。手伝おうか?」 「だ、大丈夫……だよ。国世くんはそこで待っててね……」 そんなこと言われてもなぁ……。 今にもひっくり返しそうだ。 やっぱり手伝おう! 「万里ねぇ!俺が持ってくよ!」 「わひゃい!」 しまった!声が大きかったか! 万里ねぇがお盆をひっくり返した! そしてお茶は万里ねぇにかかった……。 もし、熱いお茶だったら大変なことになってたな……。 「だ、大丈夫!?万里ねぇ!」 「う、うん……。だ、大丈夫だよ……。ごめんね……。お茶ダメにしちゃって……」 「いいよ。片付けとかは俺がやっとくから、万里ねぇは濡れた服を……」 濡れた……服……?
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