第一話Side-N 従姉妹は内気さん!?

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「い……、いやぁ……っ……!」 「な、何が嫌なんよ?」 「…く……蜘蛛……、き、着替えてたら……、て、天井から……、ピヨーンって……」 な、なんだ、蜘蛛か。 いや、万里ねぇにとっては、いきなり出てきてかなり驚いたんだろうな。 …てか、万里ねぇ今上は下着なんだけどなぁ……。 今言うとパニック起こしそうだから、後で言うか。 俺は万里ねぇに言われた通りの場所に行った。 あ、あそこか。 部屋の真ん中に蜘蛛がぶら下がっていた。 「いやぁっ!う、動いたぁ~!」 「い、生き物なんだから、そりゃ動くって」 「は、早くなんとかして~」 万里ねぇ涙目。 よし、ここはこの国世に任せとけ! 俺は部屋に置いてあったティッシュを2、3枚取り出して、ぶら下がってる蜘蛛を掴んだ。 「…そ、それで、だ、大丈夫なの?」 「大丈夫だよ。あとは、これを外に逃がしてあげれば、任務完了さ」 そう言って、俺は掴んだ蜘蛛を窓から外に逃がしてやった。 もう悪さするなよ~、ってか? 「よし。万里ねぇ、もう大丈夫だよ」 「ご、ごめんね……。その……、情けないお姉ちゃんで……」 「いいよ。気にしなくてさ」 …でも気にすることが一つ。 そろそろ言うべきかな。
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