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「い……、いやぁ……っ……!」
「な、何が嫌なんよ?」
「…く……蜘蛛……、き、着替えてたら……、て、天井から……、ピヨーンって……」
な、なんだ、蜘蛛か。
いや、万里ねぇにとっては、いきなり出てきてかなり驚いたんだろうな。
…てか、万里ねぇ今上は下着なんだけどなぁ……。
今言うとパニック起こしそうだから、後で言うか。
俺は万里ねぇに言われた通りの場所に行った。
あ、あそこか。
部屋の真ん中に蜘蛛がぶら下がっていた。
「いやぁっ!う、動いたぁ~!」
「い、生き物なんだから、そりゃ動くって」
「は、早くなんとかして~」
万里ねぇ涙目。
よし、ここはこの国世に任せとけ!
俺は部屋に置いてあったティッシュを2、3枚取り出して、ぶら下がってる蜘蛛を掴んだ。
「…そ、それで、だ、大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。あとは、これを外に逃がしてあげれば、任務完了さ」
そう言って、俺は掴んだ蜘蛛を窓から外に逃がしてやった。
もう悪さするなよ~、ってか?
「よし。万里ねぇ、もう大丈夫だよ」
「ご、ごめんね……。その……、情けないお姉ちゃんで……」
「いいよ。気にしなくてさ」
…でも気にすることが一つ。
そろそろ言うべきかな。
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