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ま、わかると思うけど二つ目の理由は……あ、やっぱメンドイだけが理由かも。
閉めろって言っても男子は閉めないだろうし、だから自分から閉めに言ったってまた開けるだろう。
そう思うからアタシは閉めに行かないんだ。
だって意味のないことに動くのってバカっぽくない?
ここまでのアタシの考えを聞いて、やっぱり「冷めてる」って感じた人もいるでしょう。
当たり。
アタシ冷めてんだ、めちゃくちゃ。
これマジで中学生?
なんて思うほどに。
なんでそんな風に考えるの?
なんて普通に思うと思う。
だけどね、これがアタシなんだ。
「……ふわぁ」
軽いあくびをし、眠いー…なんて思いながら頭を机に下げていく。
頭が机に当たる寸前に、声は聞こえた。
「凛、また眠いの?」
ニヤニヤ笑いながらアタシに笑いかける彼女。
コクン、と頷けば彼女は前の席に座って、アタシと目線を会わせる。
「まーた夜遅くまで起きてたんでしょ?」
「起きてない」
「いやいや、クマできてるからね」
「もとから」
「何時に寝たの?」
「3時」
言ったらデコピンされた。
そんな軽く暴力的なこの女は、柳原華(ヤナギハラ ハナ)。
まぁ、今のところ一番つるむことが多いヤツ。
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