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「そんな時間まで何やってたのー?」
彼女はため息まじりに言う。何やってたねー………何やってたっけ?
「……漫画とテレビと塾の宿題」
「二つも余計なことしてるよね?」
「全部大切なこと」
そう言ってまたあくびをする。あー、眠い…。目にまた涙がたまる。
「そんな生活してると体もたないよ?」
「かもねー」
なんて人事のように言って笑う。そんなアタシを見て彼女は呆れた顔をした。
「てか、既に風邪気味」
「それ早く言え、ボケ」
そう言ってまた頭を叩かれる。
痛いな…とさっきより強く叩かれた場所を押さえていれば、急に華に無理矢理立ち上がらせられた。
そして、そのまま歩きはじめる。
どこ行くの?
とは聞かなかった。それを聞く気がない程、アタシは疲れてたしめんどくさかったから。
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