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最初の街アクオクレイトに到着した夜、ソティアが皆に話をした、あの地図にも載っていない隠された村。
ソティアが生まれ、そして死んでいった場所だ。
クレイドは窓まで寄って、外の様子を眺めた。
木がうっそうと生い茂り、舗装されたような道は見受けられない。
全てが木造でできており、まさにジャングルの中の民族村といったかんじ。
村の奥には巨大な火山も見えた。
あの山なら知ってる。
南国ヒューデンを代表する巨大火山のセムロ火山だ。
「……あ」
しばらく外を眺めていると、この建物の下でエーフィとラペットが話をしているのを見つけた。
相も変わらずペチャクチャと話をしながら互いに笑っていた。
「声を掛けたって今のあなたじゃ見えないし聞こえない」
身を乗り出すクレイドの横に来て、ソティアが言う。
まぁ、そうだろう。
なんたって半透明なんだから。
「他の皆もここに居るのか?」
皆のことが気になってクレイドが聞く。
するとソティアは首を横に振った。
「全員じゃない。セドとビーとかいう人。あと……コア・アスレッドもあなたの回復を待つため、リンディレスカに残っている」
「そうなんだ」
セドとコアがやっと追い付いてくれたことを知って素直に喜ぶ。
するとソティアはさっさと話を変えようと口を開いた。
「今のうちに今後のことを言っておくわね。私達は今からここで用事を済ませて港町のホーンハイムに向かい、そのまま海を渡って西国セイデルの首都ネーテルフィスまで行く。
あなたは目を覚ましたら、そのことを他の三人に伝えて私達を追ってきて。結局は私達、二人が揃わなければ世界は救われないのだから。バラバラでは仕方ない」
「分かった……それで用事って?何をするんだ?」
ソティアの言ったことを理解して、クレイドは彼女を見る。
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