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「お~いマッチ! オマエの嫁さんが来てるぞ~」
瓜生に声をかけられて、祐介はときめいて振り向いた。
……ら、そこには葉月ではなく、里奈の姿があった。
「ちょ、ウリューなんで、あいつが俺の嫁なんだよ!」
祐介が口を尖らせる。
「え~、だってオマエ、毎日尻に敷かれて命令されてるし、
里奈っちってさぁ、オマエと他のヤツとじゃ、全然態度違うからさぁ、
多分オマエのこと好きなんだと思うぜ」
瓜生がニヤニヤ笑って、祐介は焦った。
(ちょ、アイツが俺を……? んなことある訳ないじゃん)
でも、確かに瓜生の言うとおり、里奈は祐介以外には、
物凄く親切で、優しくて、人当たりも良く、頼まれたことも、笑顔で引き受ける。
超良いヤツなのである。
葉月ほどではないけれど、それなりに可愛いので、結構男子生徒から人気があった。
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