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「どうした?」
里奈のもとに近づいて、祐介が聞いた。
「ねぇ祐介、お願いがあるの」
「え?」
「私キャッチャーをやりたいの」
「何で?」
「葉月の球を捕れるようになりたいの。お願い教えて!」
里奈の真剣な目に、祐介は一瞬たじろいだ。
「でも……練習があるし……」
祐介が言いかけたとき、たまたま隣にいた、新キャプテンの赤岩が声をかけてきた。
「いいよ、コイツのこと好きに使ってやってよ」
「ちょ、赤岩さぁ~~~ん」
「いいじゃん別に、オマエどうせ補欠なんだし」
「あぅ……」
祐介は黙った……
「つうかさぁ、それがはづきょんの為になるなら、俺らも全面協力しなきゃな」
赤岩がニヤリと笑った。
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