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その日から里奈は、チームとは別メニューで、必死で特訓を続けた。
葉月は、守備のフォーメーションの練習などにくわわる為に、女子部に参加して、
女子部の練習が終わってから、里奈と練習するようにしてくれたし、
野球部の練習時間外には、祐介も付き合ってくれた。
さらに短期集中練習ということで、甲子園大会を最後に引退した、
三年生の磯キャプテン自らが、マンツーマン指導してくれた上に、
葉月より速い球を投げる、エースだった池田までもが、指導に参加してくれ、
甲子園投手の生きた球を捕らせてもらえた。
なんとも豪勢な、甲子園大会出場メンバーによる、短期集中講習会を、毎日八時間近く続けた里奈は、
持ち前のセンスも手伝って、グングン吸収していき、
大会3日前には、葉月のマックスボールを、楽にキャッチング出来るようになっていた。
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