姫!野球部に入る!の巻

3/16
前へ
/409ページ
次へ
中学校の入学式以来、もう一週間ほど、毎日続いている、 山本家の朝の風物詩である。 「そう言えば、一年生の部活動の申し込みって、今日までだったよね? 里奈ちゃん、何部に入るか決めたの?」 三人で、中学校に向かいながら、葉月に腕組みをされたままで、誠が里奈に聞いた。 「出来れば私、帰宅部がいいんだけど……」 「アハハ、ダメダメ、うちの学校は帰宅部、認めてないからね」 「ですよね~、何で公立の中学に、そんな掟があるんでしょうかねぇ……」 「掟って……アハハハそんな大袈裟な」 「本当は私、葉月と同じ部に入りたかったんだけど… 勝手にさっさと、自分だけ決めちゃうし……」 里奈は、葉月を睨んだ。
/409ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1703人が本棚に入れています
本棚に追加