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いつもの公園にやって来た二人は、この二週間ずっと続けてきた練習を始めた。
軽くキャッチボールをしながら、会話を続ける。
「ありがとうね、祐介」
パシッ。
「え?」
パシッ。
「葉月の球が捕れるようになったからさ、試合に出してもらえるの」
パシッ。
「ああ……オマエ本当に頑張ったもんな」
パシッ。
「うん……でも、本当に祐介には感謝してる」
パシッ。
「よせよ、俺なんてほとんど役にたってないじゃん」
パシッ。
「そんなことないよ」
パシッ。
「ほとんど磯さんや、池田さんのおかげじゃん」
パシッ。
「そんなことない!!」
「え?」
突然里奈が、大きな声を出すと、キャッチボールを止めて、祐介のもとへと近寄った。
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